風疹ワクチンを受けましょうrubella 

昭和54年4月2日〜昭和62年10月1日生まれの方へ

平成15年9月30日経過措置終了!!

はじめに

風疹は、突然、全身に、淡い斑状丘疹状の発疹が出現し、 あまり高くない発熱、主に頸部のリンパ節腫脹を症状と

した、 比較的軽いウィルス感染症です。三日ばしかと呼ばれるゆえんです。

  流行

わが国では風疹は常在性、毎年散発的に発生し、約5年の周期で、晩冬〜春〜初夏に流行します。

感染期間は潜伏期の後半から 発疹出現後5〜7日まで(学校における出席停止の基準は発疹消失まで)と

なっています。  

問題点

小児がかかると症状が軽く、わかりにくく、 大人がかかると比較的重症になること、 とりわけ妊娠中に罹患すると

高頻度に胎児に障害を起こすという きわめてやっかいな疾患です。 風疹ワクチンの接種で防げるのですが、

そもそも症状が軽いため、病院へ行くこともなく、かかったかどうか不明であったり、 ちょっとした湿疹、あせもなどを

伴ったかぜを風疹と誤診されていたり、 突発性発疹や、やや軽く済んだ麻疹などを風疹と診断されていたり、

いっぽうで、25〜50%の不顕性感染(知らないうちにかかる)があり、 罹患状況がきわめて把握しにくい疾患です。

  予防

風疹ワクチンは、1977年に女子中学生への集団接種が始まり、 その後、子供への接種で風疹の流行を抑制しよう

と見直され、 1995年4月から1歳〜7歳半の児童が定期接種の対象になりました。

このため、当時、七歳半を超え中学卒業直後までの子どもさんは、 実質上受ける機会がなかったわけです

制度上の大きな過ちがあったわけです。

2001年度の厚生労働省調査では、集団接種のころは70%前後あった中学生の接種実施率は、38・6%にまで

落ち込んでいます。

  経過措置救済制度

そのため、予防接種ができなかった方を対象に、 救済制度として本年9月まで無料で接種できたのですが、

周知徹底されず、残り半月あまりになってしまいました。

また、この年齢の方は、学生さんが多く、住所が変わっている方も多く、 こうした場合の対策も

十分ではありませんし、 自治体によっては、担当者が理解していない場合もあるようです。

  この制度で救済を受けれる方は 1979年4月2日から87年10月1日までに生まれ、 接種を受けていない男女で、

9月30日までは経過措置として、市町村が委託する病院で公費負担(自治体により一部自己負担)で

「定期接種」として受けられるのです。

が、十月以降は全額(数干円以上)自費になります かかったかどうか、接種したかどうかわからないという方は、

市町村に申し出るか、かかりつけ医(当時かかっていた小児科)に相談してください。

ちなみに当院では、開業以来全てのカルテを保管していますから、 かかったかどうか、接種したかどうか

調べることができます

  先天性風疹症候群(CRS)

CRSは、妊婦の風疹ウイルス感染に伴う胎芽・胎児の慢性持続感染による先天異常疾患です。

その頻度は20%、妊娠週数別には妊娠4週まで50%以上、5〜8週35%、9〜12週15%、 13〜16週8%、

以後20週まで頻度はさらに低くなるもののCRSは出生するといわれます。

1964年米国で、1965年沖縄で風疹の大流行があり、 先天性風疹症候群が多発しました。

米国は小児を対象としたワクチン作戦で、 風疹と先天性風疹症候群を制圧しましたが、英国、日本は妊娠可能な

中学生女子だけを対象としたため、完全な制圧に失敗し、 1994年になって小児を対象とした定期接種が

行われる様になったわけです。 その間の制度上漏れてしまった方々が、今危険にさらされているわけです。

  CRSは以下の様に定義されています。

1)と2)の基準を両方とも満たすもの.

1)臨床症状による基準

「Aから2項目以上」または「Aから1つと.Bから2つ以上」若しくは「AのAまたはBと、B@」

A @先天性白内障または緑内障
A先天性心疾患(動脈管開存、肺動脈狭窄、心室中隔欠損、心房中隔欠損など)
B感音性難聴
B
@網膜症
A骨端発育障害(X線診断によるもの)
B低出生時体重
C血小板減少性紫斑病(新生児期のもの)
D肝脾腫

詳細は以下

http://idsc.nih.go.jp/yosoku99/Annual-J/yosoku97/RU/Rub.html

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