a

 十ヶ月のおこさんのようです。お母さんの質問を引用するのが一番心配事の要点がわかります。

 昨日、生まれて初めての高熱を出し、今日病院で診察を受けました。

先生は「突発性か」なー。」とおっしゃっていましたし私自身もそう思っていました。

(他にカゼの症状は無く食欲もあるので)薬も”とりあえず”という形で出されました。

ところが夕方になり、上の子(3歳3ヶ月)も38度近くの熱を出し始めました。

こちらも他に症状はありません。こうなると突発ではありませんよね。

ヘルパンギーナなどなら食欲も無くなるはず・・。一体どういうケアをすれば良いのか、

病院にはもう一度行くべきか、お時間があればアドバイスをいただきたくお便りさせていただきました。

宜しくお願いいたします。

 以下、私のお答えした内容です。

たしかに、突発性発疹の可能性を第一に考えます。ただ、あくまで3−4日後にわかることで、あくまで可能性。

子供さんは二人ですか?二人目の場合、上の子供さんの軽いかぜが乳児期早期からうつることも多く、

両方を念頭に置きながら数日見ていくということです。

 病気というのは、育児書には一つずつわけて説明していますが必ずしも単独で罹患するとは

限らないのです。喘息の咳だと思ってその治療だけをしていたら細菌性肺炎を併発していた

なんてことはよくあることですし、風疹にかかっていて途中から水痘の発疹が出てきていったん

風疹の症状が消え、水痘が治ったらあらためて風疹が再燃してくるなんて珍しいこともあるのです。

当然、ヘルパンギーナと突発疹にあい前後して罹患し、修飾しあうこともあります。

 いずれも、広い概念ではウイルス性のかぜ症候群ですから、対処の仕方は同じで、

安静にし、水分をこまめにとらせ、適時解熱剤を使用して、みていってやって下さい。

三日目を目安に、判断されたらいいかと思います。

以下はお母さんからの返信です。

 お忙しいところご解答いただきありがとうございました。 子供は二人です。何度経験しても熱を出されると

なんとなくあせってしまいます。突発はカゼとは全然別物と考えていたので、ちょっと混乱していましたが納得しました。

少し様子を見ることにします。(1999-8-1)


手足口病についてのご質問です。7月の終わり頃に、甥から感染し、2・3日前に発病してhfmd

手足口病にかかってしまったようなのですが、8月のお盆の時期に、親戚が集まるので、

子供達に移してしまわないかが心配なのですが、色々調べてみると、10日くらいで完治すると言われてるみたいですが、

便からは3〜5週間の間、ウィルスが発見されるとも聞いたので、どれくらいの間、感染に注意しなければいけないのでしょうか?

やはり、1月近くは注意した方がよろしいでしょうか?それとも、症状がなくなれば大丈夫なのでしょうか?

このところ毎年のようにはやる夏かぜの一種、比較的軽いケースも多く登園などの扱いにはいろいろ意見があります。

以下のようにお答えしました。

厳密にいうと大変難しい問題を含んでいますが、現実的にお答えします。

手足口病の伝染力は発症早期の2−3日が強く、これは飛沫感染です。

おっしゃるとおり、糞便中には3−5週間ウィルスは排泄されますが、この時期の伝染力は弱いとされています。

で、学校保健法でも、出席停止を求めない第三種の、その他の疾患に分類されています。

したがって、主症状が消えたら普通の生活に戻して結構ですが、「最初から休まなくていいよ」というのは

集団生活をしている場合、モラルの問題としてどうかと思います。

そもそも、一部に脳炎などを起こす場合があり、軽いとは言い切れませんし、そうでなくても、発熱、

口の痛みで水分がとれず、特に乳幼児ではけっこう重症化する場合もあります。

発熱、咽頭痛などが治まっていれば、まず大丈夫ですが、手洗いなどはきちんとなさってください。

以下、お返事です。

ご回答ありがとうございました。インターネットで色々調べてはみたものの、

いまひとつ、感染に関してわからなかったのですが、おかげさまで、よくわかりました。

これからも、このホームページは利用すると思いますので、どうぞよろしくお願いします。


1歳、10カ月いずれも男の子のご相談です。7月と8月にいただきました。kakinetu   

・5月中旬から微熱のある日が多く、朝は36度ちょっとですが、日中は37.2度ぐらい、高いと37.8度ぐらいまで

上がってしまいます。保育園に通っていて午前中は だいたい外遊びをします。元気で食欲もあり、便も普通です。

昼間 も夜も睡眠はしっかりとれています。季節や気温によって平熱も変化するのかもしれませんが、

熱の高い日があまり にも多いので心配です。どこか悪かったり、隠れた病気があったりするのでしょうか?

・10ヶ月になる男の子です。6月下旬から、朝、保育園で検温すると、37.5度前後の熱を出すようになりました。

本人は元気で、食欲もあります。昼寝をすると、37度以下に熱が下がることもありますが、その後はやはり37.5度前後です。

38度までいくこともありますが、それ以上は出ません。3歳10ヶ月の兄が、0歳のとき、夏に同様の症状になったことがあり、

大学病院に入院していろいろな検査をしましたが、原因がわからないまま退院し秋には落ち着いた、ということがありました。

0歳児が夏に微熱が続くというのは、心配いらないでしょうか。それとも、兄同様、総合病院で検査を受けた方が良いでしょうか?

お返事です。

最近はあまり聞かなくなりましたが、昔から「夏季熱」という言葉があります。 ちなみに、手元にある古い教科書をみると、

「小児期は成人に比して高体温である。〜中略〜 乳幼児殊に新生児、虚弱児の体温は周囲の温度に左右せられる場合が

少くない。ベット内のゆたんぽその他の保温器で患児周囲の温度が異常に高くなると、小児の体温が高くなり、

発熱として騒がれる場合のあることを、発熱時の診断に当っては念頭におかなくてはならない。また乳幼児に所謂夏季熱といい、

夏季気温の上昇が原因となって、発熱するものが少くないことも臨床実地家のよく知れることである。」と記載があります。

さて、 今年もすでに5月頃から暑い日が多く、その頃から微熱気味であること、 元気で食欲はあり、しっかり食べ、便も普通、

昼 も夜も睡眠はしっかりとれているとなると、あまり病気を恐れることはないように思いますが、、、、

秋になり涼しくなると落ち着いてくるのではないでしょうか。

ただし、全身状態に異常がでてきたり、随伴症状がでてきた場合は、 安易に考えない方がいいと思いますが。